著者:村上 由香利 氏
~「2021年デジタルの日」にパスワードを見直そう編 ~
昨年からコロナの影響で、テレワークが進んだり、大学では今でもリモート授業で
なかなかリアルに通学できない学校も。
オンラインのセミナーや飲み会も活発に行われているなど世の中が一気に
アナログからデジタルへ、4G から 5G へ時代が加速しています。
こんなにデジタル化が進むと、振り回されるのがID とパスワードの管理。
2015年の『ディー・ディー・エスPR事務局調べ』によると
自分自身の ID/PW がわからなくなった経験のある人は
93.9%という結果でした。多くの人がパスワード難民になった経験があるというのです。(*_*;
ところで、今年の10 月 10 日・11 日は「2021年デジタルの日」を迎えることをご存じですか?
「デジタルの日」って何?と思い、ウェブサイトを確認すると
「デジタルについて定期的に 1 振り返り、2 体験し、3 見直すための機会として創設されました。」
と記載されています。
ここで注目したいのは ”見直す” という言葉です。
ひとつのパスワードを使いまわすのは危険なため、複数のパスワードを活用することで
かえってパスワード難民になってしまったあなた。
パスワード難民から脱却するために、ぜひこの日はパスワードを見直す日にしませんか。
先日読んだ、『「デジタル遺品が危ない」そのパソコン遺して逝けますか?』(ポプラ新書)の著者である
萩原栄幸氏が紹介している方法をここでご紹介しましょう。
- A:絶対に重要なパスワード (業務に関連するものと、お金に直接関係するもの)
- B:2番目に(そこそこ)重要なパスワード (通販サイト・SNS などに関係するもの)
- C:他人に盗まれても実害のない、あっても極めて軽微なパスワード (無料サイトなど)
(引用元:「デジタル遺品が危ない」そのパソコン遺して逝けますか?|萩原栄幸 著|ポプラ新書)
の3つに分けて自分なりの法則を決めて管理するという方法です。
特に第二認証でよく使われる「秘密の質問」の対策。
この場合は、”秘密の”というフレーズを無視して、同じ答え(できればまったく関係のないフレーズ)にしたらよい
というアドバイスには驚きとともに、感銘を受けました。
例えば
あなたのお母さんの出身地は?
あなたが好きなアーティストは?
の質問の答えを全く関係のないフレーズ 「どろーん」にするのです。
“デジタル終活”は、自分のためにも、残された遺族のためにも大切な終活となりました。
なぜ、残された遺族のためにもなるのでしょうか?
それはまた、次回お話ししますね。